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僕は、いつまでも君だけを見つめているから。
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N a m e / B i r t h d a y
* 時雨 (Shigure) / 4.9

J o b
* のんきな学生。一応、日本文学の道歩んでます。

O t h e r
* 見切り発車。放置プレイ。上等だぜ。おういぇいかもーん!・・・って訳じゃないけど。
そんな人間。


いないと思うけど。(アン)リンクフリーです。調子乗ってバナー作ってみた。直リンク推奨。
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突撃☆調査隊 第1弾(と言っても2弾はないと思われる・・・)
この結果をどーこーする訳ではありません。
単なる時雨の興味本位なので、お気軽に投票してください。
ここを訪れた方々のコミュニケーションになればいいな・・・なんて。
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Nicol-b : 和泉なこ様

空に咲く花 : なつる様

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Starry☆Sky Search:秋沙 様
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梓の中の人がCD出すよー
超欲しい。マジ欲しい。だって、じゅんじゅんだもん。
だってポンチョだもん。ポンチョーヌだもん!
2024/11/22 (Fri) 10:24
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2009/05/26 (Tue) 07:50
Starry☆Skyのためのお題なるものを作ってみました。
・・・・少しでも、創作の手助けに慣れれば幸いです。

ゆるいですが、規約なるものを。


□お願い

*ココに置いてあるお題は「Starry☆Sky」のために作ったものなので、それ以外の作品のための使用はご遠慮願います。

*一応、時雨がない頭絞って考えたものなので、自作発言はご遠慮願います。

*配布元表示・リンク・使用報告は強制ではありませんが、していただけると喜びます。それはもう、小躍りする勢いで。
(詳しくは下記で)


□配布元表示・リンク

*配布元:気まぐれに瞬く君へ

*URL:http://13brightness.blog.shinobi.jp/


□使用報告

*使用報告は、右カラムにあるメールフォームのご利用、もしくはこの記事へのコメントでお願いします。

*URLをお教えいただければ、こっそりお邪魔させていただきます(ぇ


□その他

*質問、要望などありましたら、メールでもコメントでもお気軽にどうぞ。

*お返事が必要な場合は、返信用記事(必要になった時に作ります)にてお返事いたします。


それでは、お題は右下「お題」の文字から。
少しでも皆さんの手助けになれますように。


□現在のお題 (個数)

*春組5題 (1)
*東月錫也5題 (1)
*七海哉太5題 (1)
*土萌羊5題 (1)


※この記事は必要に応じて改ざんします。
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2009/05/26 (Tue) 07:17

*錫也SS*



頭を撫でれば、嬉しそうに。
手を繋げば、安心したように。
いつも変わらない笑顔を、俺に向けてくれる。

それが当たり前で、これからもそうだと思っていた。

そんな訳ないって、本当は分かっていたはずなのに。

 

「ちゃんと伝えられた?」

上級生との話しを終えた恋霄が、俺の声に視線を上げる。
俺を映すその瞳は、一瞬少しだけ驚いたように揺れて。
でも、すぐに安心したような笑みを浮かべた。


『恋霄が選んだ人なら、良いんじゃないか?』

何より恋霄の気持ちが1番だと、

『恋霄が本気で想うんなら、俺はそばで見守ってやるよ』

幼馴染ならそれくらい当然だと、

そう思って、言った言葉のはずなのに。

それに後悔している自分が今、ここにいた。

そしてまた――


「恋霄にいい人が見つかるまで守ってあげるから」

途端に後悔するような言葉を、言ってしまった。
それが丸っきり嘘な訳じゃない。

恋霄が泣くなら、その涙を拭ってやりたい。
恋霄が笑うなら、一緒に笑ってやりたい。
恋霄を、守ってやりたい。

ただ、それは"他の誰かが見つかるまで"なんて、期限付きなものじゃなくて。
ずっと、ずっと、俺の手で。

だけど、今それを言ってしまう訳にはいかない。
まだ、この笑顔を手放す訳には。

「・・・そろそろ帰ろうか?」

俺の言葉に頷いた恋霄と、他には誰もいない廊下を歩き出す。

「見つからなければいいのにな・・・・」

ボソッと呟いてしまった言葉。
でも、恋霄にははっきりと届いていなかったらしく、

「錫也、何か言った?」

そう首を傾げる。
別に?と誤魔化すように笑顔で返せば、恋霄は素直に納得した。

 

"いい人"なんて、見つからなければいい。

恋霄の涙を拭うのも、恋霄と一緒に笑うのも。
恋霄に笑顔を向けられるのも。

ずっと、俺だけがいい。
ずっと、俺が恋霄を守っていくから。

恋霄の隣に他の誰かがいる未来なんて、来なければいい。


そんな、自分に都合のいいことばかり願いながら。
俺は当たり前のように、他愛もない話で恋霄と笑い合った。

 

 

end.

2009/05/22 (Fri) 20:56

*羊帰国ねつ造SS*



広い空港内に響く雑音。
私たちの周りを、何人もの人が行き交う。
横目に見ていたそれから視線を移し、目の前に立つ羊君を見つめた。

「もう、行っちゃうんだよね」
「・・・うん、時間だからね」

私の問いに、羊君が少しだけ眉を下げて頷く。

「寂しく、なっちゃうね・・・・」
「恋霄・・・」

思わず零れた言葉。
言わなければよかった、と錫也の嗜めるような声を聞いて思った。
1度錫也に向けた視線を戻すと、羊君は少し寂しげな顔をしている。
でも、彼はすぐに優しい笑みを浮かべた。

「大丈夫、離れたって恋霄のことは忘れないよ。錫也も・・・ついでに哉太もね」
「それは、俺たちも同じだよ」
「オイコラ羊!"ついで"ってなんだ、"ついで"って!」

今までと変わらない羊君の言葉で、一瞬暗くなった雰囲気が和らいだ。
それに安堵の息を吐いて、私も羊君の言葉に頷く。

「うん、そうだね。羊君のこと忘れたりなんかしないよ、絶対に」

それを聞いた羊君は、ふわりと笑ってくれた。
そして一歩、私に接近する。

「これは、一生の別れなんかじゃない。絶対また、ここに帰ってくるから」
「うん!」
「あぁ、待ってるよ、羊」
「しょうがねーからな、待っててやるよ」

私から、後ろに立つ錫也と哉太に視線を移した羊君。
どこか気恥かしそうだったけど、彼は確かに笑顔を浮かべていた。

そんな時、アナウンスが流れた。
羊君が乗る予定の便の搭乗案内のアナウンスが。

笑顔で見送るって決めてたのに、無意識のうちにまた表情が暗くなってしまったらしい。
そんな顔しないで、と羊君が頭を撫でてくれた。

「・・・恋霄」
「何?羊く・・・・っ」

下がっていた視線を上げて、返事をすると。
不意に、ギュっと引き寄せられる感触が私を襲う。
それが羊君に抱きしめられているからだと気付いたのは、背後の哉太が上げた叫び声を聞いた後だった。

「よ、う・・・君?どうしたの・・・?」
「Si la vraie intention.....」

耳に掛かる吐息に、肩が小さく跳ねた。
小さな声でささやかれる言葉。
コレは・・・フランス語・・・・・?

羊君が何を言っているのかは、聞き取れない。
その声は少し寂しげで、でも優しい声音をしていた。

ふっと背中に回っていた腕が解かれる。
そして、正面から私を見て羊君が再び口を開いた。

「恋霄は、僕の初恋だったよ」

日本語でハッキリとそう言われてしまい、少し恥ずかしくなる。
でも、もっと恥ずかしかったのは、羊君の唇が私の頬に触れたこと。

「あ゛ーー!!」
「よ、羊君・・・!?」

背後で再び声を上げる哉太や、驚きで自覚できるくらい顔を赤くしている私をよそに。
羊君は、どこか悪戯っぽく笑っていた。

「じゃあ、時間も迫ってきてるから、もう行くね」

時計で時刻を確認し、足元に置いてあった荷物を手に取る羊君。
戸惑いはまだあったけど、ちゃんと見送ろうと、私は彼の言葉に頷いた。

「羊君、行ってらっしゃい!」

その言葉に、羊君は一瞬キョトンと目を丸くする。
でも、すぐに彼は力強く頷いてくれて。

「行って来ます!」

大きく手を振って、旅立って行った。

 

「・・・・羊君、行っちゃったね」

彼を乗せた飛行機が飛び立つ姿を見上げながら、ポツリと呟く。
錫也と哉太もそれに相槌を打った。

「でも、大丈夫だよ。羊なら」

錫也の優しい言葉は力強さを持っていて、不安感が少し和らぐ。

「にしても、羊のヤツ・・・最後までやってくれるよな」

少しだけ口を尖らせて、ぼやく哉太。
何のことだろう、と思い返して、あっと気が付く。
先ほどの羊君の行動を思い出して、恥ずかしさで少しだけ顔が熱くなった。

「そう言えば、羊のヤツさっき何かお前の耳元で言ってなかったか?」
「う、うん。でも、フランス語だったから、内容は分かんなくて・・・」

錫也の言葉に答えると、それは気になるなと彼はが小さく笑った。
やっぱりちゃんと聞いておけばよかったかな、と呟いた私。
それまで何故かいじけ気味だった哉太は、そんな私に向かって口を開いた。

「んなもん、アイツが帰ってきた時に直接聞けばいいだろ?」

絶対帰ってくるって言ってたんだから、アイツなら意地でも帰ってくるだろ。
相変わらずどこかぶっきら棒だけど、哉太の言葉を頼もしく感じた。

「そうだね、羊君が帰ってきた時のお楽しみだよね」

そう呟いた私に、2人は優しく笑って頷いてくれた。


大丈夫。
例え離れても、私たちはずっと一緒だから。

もう一度、その言葉が羊君に届くように。
私は、穏やかな日差しを降らせる空を見上げた。

 

 

end.

2009/05/17 (Sun) 17:10

*哉太視点SS*



青いだけの空なんて、なんか虚しい。
やっぱ、空には星がないとな・・・・

芝生の青臭い匂いを感じながら、そんなことを考えた。

手を伸ばしたところで、空に届くはずがない。
そんなことは分かってる。
でも、目の前に広がるそれが思ったよりもずっと遠くて。
改めて、届かないと思い知らされる。


そう言えば・・・と、傍らに置いてあったデジカメ越しに、空を覗いてみる。
当たり前だけど、余計に遠い。
シャッターを押して、淡い青を小さな画面に固定した。


「カメラで撮ったのもいいんだけどな・・・・」

思った通り。
写真にしたところで、空との距離は変わらない。
一部とは言え、手の中に収まっているのに。
どうしてこんなに遠いんだよ。


何度やったところで、結果は変わらないけど。
試しに、もう一度カメラを構えた。


するとそのとき、

「かーなーたっ!」

小さな画面に突然、見慣れた顔が現れた。

「ッ・・・!な、何だよ。恋霄かよ。・・・ったく、驚かせんなよな・・・・」

飛び起きて、改めて俺の名前を呼んだ顔を見上げる。
恋霄は腰に手を当てて、少しふくれっ面でまた口を開いた。


「"何だよ"じゃないでしょ?こんな所で授業サボって・・・」

またケンカでもしてるんじゃないかって、心配したんだから。
そう続けて、まるで子供に言い聞かせるように俺を見下ろす。


「俺は静かに昼寝してただけだ。んな顔すんなよ」

余計に可愛くなくなっちまうぞ?
いつものようにからかえば、


「哉太!"余計に"って何よ、"余計に"って!」

いつもの反応が返ってきて、飽きもしないやり取りを繰り返す。

「もう・・・・ケンカしてないなら、よかったけど。ちゃんと授業に出なきゃダメだよ?出席日数足りなくなっても、もう知らないんだからね」
「大丈夫だって、ちゃーんと計算してるから」


軽く返事をすれば、本当に知らないんだから、と呆れ気味の声が返ってきた。
恋霄の言わんとしてることは分かるけど、何だかその反応に悔しさを覚える。


「・・・んなことより、何か用でもあったんじゃねーの?」

今日の授業は、もうとっくに終わってる。
それなのにわざわざ俺を探しに来たってことは、何か用事があるはずだ。
話題を逸らすように伸びをしながら訊ねると。
そうだった、と何かを思い出したような呟きが聞こえた。


「羊君と小腹が空いたねって話してたら、錫也が食堂借りて3時のおやつに何か作ってくれるって言うの。だから、哉太も一緒に食べないかなって思って」
「マジでか!?」
「うん!だから、早く行こう?」


俺の声に頷いた恋霄は、芝生に座りこんでいる俺に向けて手を伸ばした。

分かってる。
差し出された手に他意がないことくらい。
俺を立ち上がらせるためだけのものだってことくらい。


でも、情けないことに。
それに触れるのを躊躇う自分がいた。
手を伸ばすことをためらう自分が、確かにいた。


「・・・哉太っ、早くってば!」

恋霄が痺れを切らせたらしく、少し口を尖らせて俺の腕を掴んだ。

「ぅお!お、オイ・・・!」

そんな力じゃ、無理に決まってるのに。
俺を立ち上がらせようと、小さな手がグッと腕を引っ張る。


「・・・ったく・・・痛ぇよ、バカ力」

グイグイと引っ張られ、俺は少しだけ重かった腰を上げる。

「バカ力とは何よ!大体、哉太が早くしないのが悪いんでしょ?」

ホントは、ちっとも痛くなんてなかった。
でも、恋霄に掴まれた部分が妙に熱くなったような気がして。
それを意識しないようにして、ついつい憎まれ口を叩いた。


恋霄はと言うと、俺の言葉で頬を膨らませて。
フンっと顔を背けて、先に食堂の方へと歩き出した。


1歩、また1歩と恋霄が離れてく。
さっきまで目の前にいた、恋霄が。


「っ・・・・か、哉太・・・?」

振り向いた恋霄が、驚いたように目をパチパチと瞬かせる。
でも、驚いたのは俺の方だ。
気付けば俺は恋霄を追いかけていて、その手は恋霄の手首を掴んでいた。


まるで、恋霄が俺から離れていかないように。
俺たちの距離を確かなものにするように。


「あ、っと・・・コレは、その・・・・・・お、お前が、俺の前を歩いてるからだ!!」

自分でも、訳の分からないことを言ったと思う。
だけど、「"恋霄が手の届かないところに行っちまうんじゃないか"って不安に思った」。
・・・なんて、まさか言えるはずない。
ましてや、自覚できるくらい赤くなった顔なんて見せられる訳がない。
だから、


「な・・・何よそれ!哉太ってば、訳分かんない!」

そんな声を背中で受け止めて、足早に食堂に向かう。

手を伸ばせば、ちゃんと届く。
掴まえられる。
ちゃんと近くにいるんだ。


「・・・・・あ゛ー、くそっ!」

たったそれだけのことが確かめられて、酷く安心してる自分が格好悪い。
それを何とか誤魔化したくて、手に持っていたデジカメに視線を落とす。


「・・・コレって・・・・」

小さな画面に映るのは、さっき俺を呼びに来た時の恋霄の顔。
突然覗き込まれて、驚いた拍子にシャッターを押していたらしい。

「ぷっ・・・・何だよ、この顔」

授業をサボった俺に、頬を膨らませて怒っているんだろうけど。
全然、覇気がない。
どちらかと言うと、間抜けな顔。


「ったく、可愛い顔しとけっつったのによぉ・・・」

まぁ、不意打ちだったから仕方ないか、と苦笑が浮かぶ。


いくら写真にして、手の中に収まってても。
それと俺の距離は変わらない。
でも、アイツは傍にいる。
手を伸ばせば届く距離に、恋霄はいるんだ。

そうは思いつつも、この写真を消す気にはなれない。
コレで、恋霄をからかってやるのも面白そうだから。
別に、恋霄と過ごした時間を一瞬でさえ忘れたくないとか、そんなんじゃない。

なんて言い訳を心の中で繰り返して。
俺は保存ボタンを少し乱暴に押した。




end.

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